ツーアウト満塁空振り三振

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 週末恒例DVD鑑賞


 昨日は夕方ヨーガ教室に行き、目当てのものとは違うがスカートを買って、ツタヤに寄り今週分のDVDを借りて帰ってきた。そして昨夜は無茶をして2本鑑賞。おかげで夜なかなか寝付けなかった。濃いコーヒーの飲みすぎかもしれないけど、やっぱり私は心にしこりを残さない物語のほうが楽で好きだな…。


 今週は昨年ロードショーで見たかったのに見逃したもの2本。

太陽 [DVD]

太陽 [DVD]

 昭和天皇を苦悩する人間として描いたロシア映画。重すぎた、かつ難解では…。ピータンつまみながら見る映画じゃなかった。ささやき合うような台詞も多く、よく聞こえない上に言葉が文語というか、要は今の言葉ではないので非常に分かりづらい。ただ、人間ヒロヒトの苦悩の物語だということはよく分かった。でも人間の家族としての天皇家は結果としてみんな生き延びハッピーな結末を迎えたけれど引き換えにしたものも多いのでは…というところで非常に暗澹たる気持ちになる。映画の中では天皇の純粋さ、無邪気さ、子供っぽさ、不思議ちゃん差で罪を逃れた感じ…そんなの大人の対応じゃないじゃんと思ったけれどそもそも彼の罪って何だ。ところで予告編などの映像では「映像美」とか讃えられていたが、内容が難解だから映像のほうに目が行ってしまうんじゃないのーとか意地悪なことを考えた。


 で、もやもやを解消するために2本目突入。

ゆれる [DVD]

ゆれる [DVD]

 やっと見れた。家業を継いだ兄と、東京で成功している弟の間にある葛藤の物語。これもちょっとだけしこりの残る話だった。物語は本当に気持ちも事態も、つり橋のようにあっちにゆれ、こっちにゆれる。悲しいなと思ったのは兄弟でお互いの本当のところ(というのがあればだけど)を知り合うためにはこれだけの事件がおきなければならないのかなというところ。兄が「それが俺の知るお前だよ」という場面があってそれにドキッとさせられた。あと当たり前だけど実直で誠実な人といわれていたって何かのためなら巧妙な嘘をつく人間になれるんだなということ。弟が無意識に兄から奪い続けたこと。ちょっと弟は自己中心的だし思いやりがないなあとは思うけれど。どこかで修正できたかもしれないことが完全に修正不可能になってしまって、そこから新しい道を探すのかな。最後までちょっとちくちくした。その部分がしこりになったようだ。


 結局もやもやはしこりとなって残ったまま布団の中まで持ち込んでしまった。DVDのセレクトに気をつけようと思った週末だったのでした…。(あ、でも両方とも観て良かったですヨ。)