ツーアウト満塁空振り三振

生活密着型ウェブダイアリ1.0

 かずら

 試写会を見てきました。さまぁ〜ず主演の映画です。→http://www.kazura-movie.com/
 髪が薄いことでなんとなくどんよりを背負って生きている主人公が、カツラをつけ、そのカツラ生活に苦労しながらも恋をするんだけども、その相手にカツラだと言えず…というコンプレックス克服ムービーということです。お話は元気になれる前向きなストーリーで、映画のなかでもさまぁ〜ずさまぁ〜ずです。この原作者が実際にカツラユーザーで、エピソードも実話を元に描かれているらしい。空港の金属探知機でつかまるというのは、あれは実話。金属探知機に探知されない金具のついたカツラもあるそうだ。ちなみに映画の重要かつとてもよいあるシーンも実話に基づいていて、私はその事実に結構ぐっと来たのだった。公開前だからあれこれ言えないけども。

恋するカツラ

恋するカツラ


原作。
 私はあんまりハゲというものに良くも悪くも執着がないようで、別に特に好きでもないけれど、わざわざ小倉さんをオヅラと呼ぶとか、ネタにしたこともあんまりない、というかネタにしたくない。唯一薄いことが気になったのは、20代の半ばごろに同級生の男子が薄くなってきたことくらい。そういう年齢なんだな…と妙にしんみりしたことがある。よく、好きになった人が実はおかしな性癖の持ち主だったら?とか、実は●●●●(宗教系)とかだったら?とか、そういうことは考えるのだけど、好きな人がカツラだったら?と考えてもあまり意味はないかなーという感じ。つけてかっこよかったらいいんじゃないかなぁ。あんまりショックもないだろうなあ。だって女子だってね、胸は上げ底するし、お化粧だってするし、年齢を重ねれば肌も張りがなくなり身体も垂れてくるしね。髪の薄い人がカツラをつけていて、それを「あいつヅラ」って笑うのはちょっと違うのかな、と思う。明らかにおかしなカツラをつけている人は論外。人目に分かりにくいようにつけている人はそれだけ外見に気をつけている証拠だし、髪があってもぼさぼさで気持悪い人はたくさんいるわけで。そんな人よりはこざっぱりしたカツラの人のほうがずっとよいと思う。そしてハゲてるからとどんよりを背負っている人よりは、いさぎよくカツラつけてるほうが私はいいかな。ハゲても気にしない人は、それはそれでいいし。
 …という私のような女性は多分少数派だと思う。遺伝も大きく関わっていて、近視の人がメガネをかけるのと同じようなことなのにな。おそらく女性側の対応が変わらない限り、無限のループでカツラはいまだコンプレックスなんだと思う。薄毛の男性の生きづらさが少しでもなくなればいいなあと、この映画を見ると思ってしまいます。