ツーアウト満塁空振り三振

生活密着型ウェブダイアリ1.0

 中谷さんのエッセイ


中谷美紀インド1人旅エッセー発表

あの時期、精魂ともに尽き果て完全に疲弊していました。もう何もできない。何もしたくない。そんな思いを振り切り、前進せざるを得ない強烈な状況に身を投げ入れたのです。心身に入り込んだけがれを落とすのが目的でした」と説明する。

 あの時期とは、公開中の主演映画「嫌われ松子の一生」の撮影終盤、昨年7月を指す。女優観を一変させるほど心身両面で過酷な現場だったという。アイデンティティーを回復しなければ先に進めないと考え、1人旅を決断。傾倒するヨガの本場ということもあって、インドを選んだ。

 出発は撮了から約2週間後。その後、9月30日〜10月27日=南部、12月1〜13日=東部、同21日〜今年1月4日=西部とめぐった。何度も足を向けた理由は「手の内を明かさず、他人の私生活をせんさくする人々のずうずうしさがおもしろかったから」といい、旺盛な好奇心がさせたようだ。

 インド体験の前後でどう変化があったのか。中谷はこう答えた。「自分がこだわっていることが、他人や世界にとってどれだけ重要か考えると、どうでもよく思えてきます。細分化された階級社会、多様な価値観を見て、なんびとも物事のよしあしや正誤を定めることなど不可能だと再確認できました。つまり、映画が人生のすべてではないと確信しましたので、アイデンティティーの回復がかないました」。

 中谷さん素敵すぎる。松子はものすごい映画だったのだなあ。映画に関するエッセイも出ているし、合わせて読んでみたくなる。


 そんな中谷さんの初恋の人は、シャア・アズナブル。(男運なさそうだよ…?大丈夫でしょうか…?)