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木曽駒ケ岳へ(はじめての濃ヶ池コース)

こんにちは。

木曽駒ヶ岳登山の2日目。

▼ 初日の日記

kwaico.hatenablog.com

 

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高い山へ行くのが好きなくせに、気圧に弱いため高山病になりやすく、一度夜中に頭が痛くて起きたら眠れなくなってしまいました。夜中って言っても、寝たのが21時くらいで目が覚めたのが22時半だという…。普段ならまだ全然活動している時間に寝なければならないのが山小屋ルールの辛いとこ。ハードなコースをこなしてきたのなら爆睡ですけど、今日のハイキングではそんなに疲れもなく…。頭痛くなるのがこわくてビールも飲んでないし、アルコールの力も借りれず。どうせ頭痛くなるなら飲めばよかったな…などと後悔しながらロキソニン飲んだら落ち着いて、朝までしっかり眠れました。空気が薄いのがわかるくらいの高度。気をつけてもこうなっちゃうんですよね。

ロキソニン様のおかげで4時半まで寝られて、ご来光も拝めました。

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雲海からのご来光。これも山の中に泊まらないと見れない景色。

朝ごはんは5時からで、食べたら支度をして出発。天気がよくてよかったです。

 

まずは駒ヶ岳の巻き道を行きます。この辺りのお花畑でコマウスユキソウが群生していてとても可愛く、写真を撮りつつ楽しみました。

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でも道の先が険しそうなので引き返し、馬ノ背方面へ。濃ヶ池を回って歩くコースを選びました。今まで、中岳と駒ヶ岳の稜線のピストンしかしたことがなく(中岳は巻いたけど)、長い濃ヶ池コースは初めてです。

馬ノ背からは、贅沢な絶景を見ながらの稜線歩き。

近くに御嶽山が見えます。山頂付近は火山灰のせいか白茶けているみたい。いつか行きたい山。早く長野側からも登れるようになるといいな。

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反対側には南アルプスと、その奥に富士山。北岳間ノ岳も見えるので、日本のワンツースリートップが一堂会して贅沢。富士山の右側は鳳凰三山かな。ちゃうどこの時にお友達が鳳凰三山にいたみたいです。空を挟んで相対していたかなあ。

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南アルプスの左側は甲斐駒ケ岳仙丈ヶ岳。一昨年、仙丈ヶ岳に登ったので、今回はそれを眺める形。雲海から高い山だけが頭を出していて、すごくすごく贅沢!!

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しかし道は長い。

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この写真の右手(写ってないくらいのところ)が駒ケ岳で、そこから稜線を歩いてきて、ずーっと奥まで行って下って折り返し、写真左手前の谷から赤い屋根のあたりまで登り返してくるというなかなかハードなコースです。ひー!この景色を見て、「ノロノロしてられない!」と少し自分にカツを入れました。

 

濃ヶ池に下る分岐までが結構長く、少し不安になりましたがなんとか辿り着きました。これからが険しそうなので、一旦濃ヶ池でオヤツ休憩。

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絶景かな!湖面も静かなので山肌を映し出しています。でも、水量が少なかったんじゃないかなあ。以前上から見たときはもっとあったように思ったけど、雪や雨の少ない年だからでしょうか。

沢を横切ったりなかなかワイルドな道を進みます。

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そしてこのあとは、宝剣山荘下にある駒飼の池を目指して登ります…ということをよく把握せず、「たぶんまだトラバース」くらいの気持ちで歩き始めたら、まー登る登る。はしごまで現れる。こんな道で合ってる…?と少々不安になる。心拍数ガッツリ上げてドンドン進みながらとにかくこの道が正しいことを教えてくれ!と祈りつつ、開けた場所に出るとやっと駒飼の池!

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池…どこ…?

結局川らしいものしかわからなかったけど、目指すは稜線上の宝剣山荘。まだ姿は見えない。いつ着くんだ…と、一瞬くらりとするがコースタイム的にはそんなに悪いペースではなかったので、もう少しもう少しと自分たちを励ましながら前へ。すごくしんどかったです…!

この原因はわかっています。自分でルートをちゃんと把握してなかったこと。地図はありましたが、ルート上の等高線などをちゃんと見ていなかったこと。それが頭にあったらもう少しあの不安はぬぐえたのではないかなと、今は反省しています。 

しんどいルートの写真は一枚もありませんw

 

ようやく宝剣山荘に着いて、山荘前の大きくて広い岩の上で休憩。あんまり天気がいいので三人で岩の上に寝転がっていると、通りすがりの人たちに「岩盤浴w」と笑われていました。いやー、それでも寝転がりたいくらい疲労困憊だったんです。もう少し余裕持って歩けるようになりたい!

 

少し回復してからゆっくり千畳敷カールに向けて八丁坂を下ります。ここまでくると景色は打って変わって霧で真っ白。景色を楽しむでもないのでひたすら下ります。遊歩道のところまでくると、登山をしない観光客であふれていて渋滞してました。千畳敷カールのお花畑は黄色く小さなナントカキンバイ的なものがメイン。チングルマはもう綿毛でした。今年は夏が早かったようです。

 

12時ごろ、ロープウェイ千畳敷駅に到着!丸1日かけて戻ってきたのでした。順調にロープウェイでおり、バスで温泉に向かい、ひとっぷろ浴びて、お待ちかねのこちら。

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下山ビーーーーーール!!!

 地ビールの南信州ビールが生で頂けました。うまい!!山の前と上ではガマンしてたし、風呂上がりだし、最高です!!!これのために頑張りました!

 

木曽駒ヶ岳は3度目で、「山にハマりたての初心者は絶対来た方がいいしダンナも連れて来たい!」とか思っていて、木曽駒=ロープウェイで登れて半日で稜線歩きが出来る初心者向けの山、というイメージがあったのですが、今回濃ヶ池コースを歩いて、やはりアルプスなんだなあと思い返しました。当たり前だけど簡単なだけではなかったです。とはいえ歩きにくいとか難しいとかではなくてやはり受け入れてもらいやすい印象は変わりません。道によって楽しみ方も違うなと実感したのでした。

 

ますます好きになってしまいました。紅葉の季節もいいな。

 

yamalog.hatenadiary.jp