話題の土地、豊洲の「市場前」にあるIHIステージアラウンド東京のこけら落とし公演、劇団☆新感線「髑髏城の七人 シーズン花」を見てきました。チケットを取ったのはなんと昨年8月!年間とおして上演されるシリーズ花鳥風月の「花」、「ハナドクロ」です。
『髑髏城の七人』、演目としては二度目。2011年のいわゆる「ワカドクロ」を見ていて、今回と同じく主人公・捨之介は小栗旬。キャストのイメージはあっちがいいこっちがいいというのはありますが、やあ小栗捨之介、今回もかっこよかったですよ!!そして無界屋蘭兵衛の山本耕史、美しい…!白い曼珠沙華の中に振り向きざまに佇む蘭兵衛よ…!このふたりだけでもう眼福。(あと極楽大夫のりょうも)
以前観た時との違いは、中島かずき脚本のものをよく見るようになっていて、さらにさらに好きになってること。今回見るまでの間に、キルラキルも仮面ライダーフォーゼも最近ではグレンラガンも観た!そして、あー五右衛門ロック観たくなるなあ!とか思ってたわけです。より中島節にチューニングして臨んだというか。
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そんな脳みそで「髑髏城」を観たら、これアニメになるじゃん(作画すしお、監督今石洋之、的な!)みたいな見方をしてしまう。兵庫と関八州荒武者隊なんか完全にアニメに脳内変換。楽しみ方が1つ増えていました。(邪道だけど…)
アツいよね、いちいちアツい。悲惨だしつらいことも起きるけど、戦いの中で生まれた絆がアツい…!まるっと3時間、隅から隅までずずずいーっと楽しめました。ストーリー分かってるのにね。そういう問題じゃない。
そうそう、古田新太の贋鉄斎はズルい。あんなん笑っちゃう。捨之介の百人斬りのシーン、とてもかっこいいのに贋鉄斎がいるからおもしろシーンになっちゃう。すごい存在よねえと思いつつ爆笑。
ステージアラウンド東京は、360度ステージが特徴で、座席が回転するのだけど、場面転換の多い新感線のお芝居には合ってるように思いました。座席の動きと役者の動きと映像の動きによっては、ふわぁっとして酔いそうになるけども。でも、「おお!動いてる!」みたいに楽しかったです。その360度ステージを使った最初のカーテンコールが素晴らしかった!各場面を再現するように各キャストが舞台にいるのだけど、演者が動かず客席が回ることで、静止画をぐるーっと見てるみたいな感覚になりました。カテコはテンション上がったなー。新しい感覚です。
良席で、あんなにいいお芝居を、たった1回しか見られないものを楽しめてほんと贅沢。チケット代が払えるくらい大人になってよかった。3万の洋服を買うより、新感線2回観たいタイプなので、こうした時間が私にとっては贅沢だなあと思うのです。