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打首獄門同好会のやさしすぎる世界(ファンファーストってこれじゃない?編)

打首獄門同好会にハマって1年足らずの新規ファンがまた打首さんを絶賛するよ!最近の打首さんの活動が素晴らしく感動しているのでパッションのままに書き残します。

とはいえ打首さんのやさしい世界は今に始まったことではないのですけど(作品そのものがやさしい)ファンとかオーディエンスのへの案内がとても丁寧で親切なので感動したことが続きました。今までこんなバンドを知らないから心の底から感動しているし、応援せざるを得ない気持ちになっている…。はやく、打首さんがやりたいことが存分にやれる世の中になってほしい。新型コロナウィルスが憎い。 

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グッズの取り置き制度

ライブやフェスが軒並み中止になったせいもあってか(私のチケットもただの紙に…)新グッズが受注生産のみで発表されました。 もともと受注生産品はあるのだけどタオルやTシャツなんて本来きっと在庫たくさん作ってフェスでガンガン売る予定もあったでしょうに…。こんなご時世なのでそれもやむを得ない。在庫がリスクになるから受注生産するわけですから。それなのに打首さんときたら、受注生産の取り置きを行うと言う。

 回収不確定な受注生産品を年末まで取り置きしておいてあげたい、そんなこと会社で言ったら私説教されると思う。なんのための受注生産なんだと。ましてや支払の不安を解消するためだなんてリスクが大きい…。でもその感覚は多くのビジネスパーソンなら普通だと思うんです。それをこの対応。もしかしたらそんなに規模が大きくないのかもしれない。いやそれでもやっぱりリスクは小さくないと思う。それなのに、この対応。ファンファーストであるという説明以上のものが出ない。ファンだって本当に欲しくて申し込むのでしょうし、そこの信頼関係ですよね…。常識外のやさしい対応に感激したのと、自分自身に問うものが多かったです…。私サービス業なのに、ここまでの気持ち持てますか?と自分に問いかけましたね…。ライブで大澤会長がグッズの紹介をするときに「ビジネスの話をするぜぇ」て言うけど、これはとてもやさしいビジネスの話だなあ。先日の無観客配信だって、通常のライブがキャンセルになったうえ、配信するための余計な費用をかけているわけでこれだってビジネスライクに考えたら、はいキャンセルしますねおしまい、となるわけです。無観客ライブ開催を通すLD&Kという会社もロックだなあと思いますけど。

 

VRライブハウスとVimeoの利用案内

2月の打首獄門同好会ナンバーガールを皮切りに無観客配信ライブが増え(天下のジャニーズさんですらYouTubeライブをやった!!歴史的イベントでした)、ほかのバンドやフェスがオンラインで見られるようになり、中には有料で配信できるものも増えてきて良いことだなあと思っていたのですが、肝心の打首さんがなかなか配信ライブをやってくれない。何かあるんだろうとは思ってましたが、リリースされたのはまさかのVR動画でした!その名も「VRライブハウス」。

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360度カメラで打首ライブを撮影したもので、スマホVRゴーグルで見ればまるでライブハウスにいるような体験ができるという触れ込み。昨年のライブを360度カメラで撮ったりしていた新しいもの好きの大澤会長らしいプロジェクトだなあとは思いました。ところが、この動画を我々オーディエンスが最大限に楽しむためには2つのハードル越えが不可欠。①スマホVRゴーグルの購入、②配信サイト(Vimeo)が海外なので決済や利用の仕方のクセが強い。私のようなクソオタはこんなハードルさっさと越えるんですが、そうでない人も多いと思われるし、それではより多くの人にVR動画を楽しんでもらえない。そこで打首さんがやったこととは、①のためにVR動画の楽しみ方の説明と、②のためにアプリの登録方法と決済方法の利用案内の動画を作ったのです!自社のサービスでもないのに!!おそらく自社で配信サービスをやることは難しく海外サービスを利用することになったのでしょうけど、そこまで面倒見てくれるの!?と大変感動しました。そこまでやる理由の大半はおそらく、作った動画をより多くの人に楽しんで欲しいというファンファースト、オーディエンスファーストの姿勢のあらわれなわけです。作った映像を見て欲しいからという情熱なわけです。私も顧客サービスをする職種ですけど、そこまでお客さんにわかりやすい案内とかしてる?そこまでして使って欲しいと思って取り組んでる?と、また自問自答して大変反省しました。これはまた会長がSNSをよくわかってるからできることだよなあと思ってます。見たいのに見られない、欲しいのに手が出せない人が見えていて、切り捨てない精神だよなあ…!やさしい…!!

 

 

 

しかも一本の動画がとてもお安い。その低予算の秘密などを図解。あれっ、チーム打首さんには大澤さんって方がたくさんいるんですね!!!

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そしてやさしすぎるのは自分たちのことだけじゃないってところも。 

これはほんとその通りで、今多くの人がYouTubeを見られるからYouTuberが活躍できるわけで客のリテラシーってとっても大事。プラットフォームに選択肢がある方が絶対にいい!とはいえ、低予算で安く販売できるからと500円で売ったことは、この価格帯で他の人があとに続けるかどうかがちょっと疑問でもある。みんなが会長のようにできるわけでもないし…。そして大手になるほど特殊な映像の販売が難しそう。ここで、ジャニヲタの端くれである私はジャニーズがもしVRを販売するとしたらどうするかということを考えてみる。映像は作れるし、配信もファン向けメディアがあるから問題ない。打首さんの件で言えば①がネックになるんじゃないかな…。VRゴーグルを持ってる人と持ってない人の差ができちゃうのはFC自体が大所帯であるジャニーズではちょっとよろしくないと判断するのでは…?(最近のジャニーズはやさしいからさ…)なんかジャニーズだと専用ゴーグル作って販売しそうだけど。物凄いコストかかるな。

 

そんなことを考えると、「インディーズであることの必然」*1という話も理解しやすい。打首さんのような面白さを持つチームはフットワークが軽い方があってる、上記記事の一瞬ビジネスの組織論かと見紛うような一節もよく分かる。

組織が大きくなると意識の共有とか、役割分担だけでも時間がかかりますけど、少人数だと早いんです。案を通すために承認を得なければならない人数も、極端に少ないですから。大きな事をしようとすれば、大きな組織には敵わないので、我々はフットワークとスピード感という利点を活かさないといけないんですよ

えっと、どこかの企業のリーダーの話かな?

打首さんのやさしい世界は、何役もこなす大澤敦史という人(ほんと何人いるの大澤会長)のホスピタリティと、ビジネスセンスと、おそらく親切でやさしい人柄に支えられているのでしょう(いや人柄は実際知らんけど)。歌詞の世界やバンドのスタンスとしては脱力感がありますけど、作品とそれを見て聴いて体感して楽しんでもらうことには妥協がないんだろな。ここまで貫けるのは尊敬します。打首さんのやさしすぎる世界を知ることが出来て良かった。ここはかなりの沼だけど、それでも私はこんな沼ならいくらでも笑いながらズブズブはまっていきますよ。早くフェスやライブハウスに行きたい。

<追記> (←まだ言いたいことがあるんかい)

配信ライブを待っていたらまさかのVRだった、というのは提供する打首さんからすれば当然のことかもしれません。有料の配信は楽しいものも多いけれど、テレビや円盤を見るという体験から脱していないし、リピートできるという利点は持っていない。その点VRライブハウスは、あたかもライブハウスで音楽を楽しんでいる「体験」を提供するわけで、そこにこだわったんだなあ、ライブハウスを大切にしている打首さんらしい選択だなあと思ったことを記載し忘れたのでした。

 

やさしい歌をご紹介

なつのうた

オシャレなボサノヴァかと思ったら当然「あついー!あついー!あ!つ!いー!」というデスヴォイスになるギャップがちびっこも大好きな昨年夏の人気ソング。実は私もこれでハマった。日本の夏がとても暑いことを歌ったのだけど「そんなに夏しかできないことしたい」と夏礼讃の歌に変わってくところがただキツい夏を歌ってるだけじゃないのだ。


打首獄門同好会「なつのうた」

 

はたらきたくない

打首さんの代表曲のひとつかと。タイトルのように嫌だったりきつかったりするからはたらきたくないねーと歌うのだけど、労働を否定してやる気を削ぐ歌じゃなくて、終盤には応援ソングであることがわかる。

はたらきたくないね でもはたらいたよね

はたらきつかれたね ゆっくりやすむよね

明日がまたくるね どんな日になるかね

いい日だといいよね ワクワクしたいよね

なんてやさしいんだ!!

 


打首獄門同好会「はたらきたくない」

明日の計画

最新曲。緊急事態宣言が解除された日に発表されました。明日どこ行こうか?何しようか?って計画できるうれしさをつくづく噛み締める歌でした。

 


打首獄門同好会「明日の計画」

ぜひまだの方は聞いてみてください!

 

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