ツーアウト満塁空振り三振

生活密着型ウェブダイアリ1.0

打首獄門同好会さん、バズらせる天才なんじゃないの

好きな人(たち)のことは全力で褒めていくスタイル、こと私ですよ。ここ半年、打首さんのことばかり日記に書き続けていますが、ド新規ファンなりに最近の盛り上がり具合に感動してるので、打首さんのすごいとこを未来の私のために記録に残しておきたいと思います。私、もしかしたら打首さんの歴史的転換点を見てるんじゃないかという気がする。2009年の嵐みたいだ(…は、言い過ぎ?)

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※まんなか3人が打首獄門同好会さんです

 

打首獄門同好会は2019年を15周年イヤーとして47都道府県全県でライブを行なって、そのあと年明けからワンマンツアーを開催中でした。私はその初日の新木場スタジオコーストで初打首ライブを体験し(CDJが初めてでしたけど)、Zepp Tokyoのツアーファイナルに参戦予定でした。それが2月29日。しかし例の自粛要請によりライブは中止。ただ、ずっと観客を楽しませることを最優先で考えてくれてるチーム打首さん、なんと無観客ライブの生配信を決めてくれました。

 

そしてこのツイート。 

 

2月14日にはMステに出ておもしろバンドの爪痕を残していたこともあってか、大澤会長のツイートはバズりまくりました。昨年のテレビで「音楽以外で話題になることが多いから、今度は音楽でバズりたい」と言ってたけど、こんな状況で話題になるとは。それは狙ったものというよりは会長のお人柄と仕事ぶりのなせる技だったわけですが。先日の痴漢防止についてもそうだけど*1、自分たちのバンドが売れればいいというより、ライブシーンを盛り上げて行きたい人なのだと思ってるので、それがそのまま滲み出たんじゃないかと思うんです。まあ、人の心を打ちますよね。実際このツイートがバズった後に同じようなことを言う人が増えた気がします。何事もだれかの仕事で出来てることは忘れたくない事実です。おい聞いてるかそこのえらいひと、資料は勝手に出てこないからな?

話が逸れた。

生配信ライブは素晴らしかったです…というか、もうお祭りみたいにワクワクして、始まったらおうちで大騒ぎしました。ちゃんと無観客でも成り立つ演出になっていて、バンド仲間の皆さんもゲスト参加してくれて、一部シュールな映像を見せられ続けたけどそれも楽しくて。水曜日に中止が発表され、3日後の土曜日に2時間みっちり内容充実したライブ配信をしてくれました。それって凄まじく大変なことなんだと推測します。想像してもたぶん追いつかない。会長ちゃんと寝たのかなあ。だから、オーディエンスである我々ができることはネット上で盛り上がって楽しむこと、それをネットを通して自分以外の誰かに伝えること。そういう人たちが集まったのか、生配信は10万人がみていたそうです。東京ドーム2daysに匹敵する人数!(まあ無料だけど、人数としては。)いやこれはすごい。比較とかじゃないけど翌日のナンバーガールの無観客ライブ生配信はリアルタイム視聴で3万人でした。直前にバズったのは大きく影響したんじゃないだろうか。ナンバーガールの配信は知らなかった人も多いみたいだし。

ライブのあとの恒例で、ライブフォトや時には動画(会長自身が編集してるらしい、大澤会長って何人いるのかな?)をアップしてくれるんですが、今回はさらにオープニングで流れた、なんとも脱力感の強い歌もアップしてくれました。新型コロナウイルスが憎い〜という歌です…で、ですよねー!

 

 さらに!!この歌のカラオケバージョンを作り無料配布。これに合わせて好きなように歌ってねーということで!会長のこういうこと好きだしマーケティング感覚も持ち合わせてるなんてやっぱり何人かいるのかな大澤会長。ご本人楽しそうに見えるし戦略的にやってるわけじゃないのでしょうけど、波を読んで仕掛けを放っていくの上手い気がする。

 

というのも、打首さんのバズったネタで有名なのはベースのjunkoさんが還暦を迎えたというニュース*2で、実際私も認識したのはそれじゃないかな?(それまで劇団鹿殺しみたいな名前を見かけるなくらいだった)以前日記に書いたことがあるんだけど、打首さんを好きになった当初(つっても半年前ですけど)、Wikipediaとかに年齢が載ってなかったんです。会長のツイートを遡ったら2019年に40歳になったことが書かれておりそれで知ったのだけど(ドラムのあすかさんは同級生だからタメ…と連動して発覚)どうも2018年くらいまでは年齢を曖昧にしていたようです。30代後半とか。バンドマンの年齢って隠すものなの?とか生年月日家族構成すぐに知らされるアイドル畑の人間からすると不思議だったんだけど、あれ、2018年末にjunkoさんの還暦バースデーライブで公表するのをずーっと考えていてたからなんじゃないかという仮説。自分たちの歳を明確にしてしまうと、流れでjunkoさんも歳を言わないとならなくなっちゃうから。結果それがウケてバズったというわけなんじゃないかと思うんですよ。知りませんけどね!想像するの楽しいじゃないですか。

前からずっとファンの人からしたら当たり前のことかもしれませんが、新規ファンからしたら新鮮です。今のバンドマンってここまでやるんだなーって。(だから変な名前のバンド多いのかなーとか)

 

いちおうWebプロモーションなんて仕事をしている人間からすると、人為的にバズらせるのって結構大変なんです。もちろん偶発的に当たるのはあると思うけど、大抵は仕掛けをいくつもし続けてその中の1つがドーンとバズる、もしくは「こんなことずっとやってた」とバズることが多いわけです。打首さんに関してはこの継続性だと思うんですよね。演者とオーディエンスが一緒に楽しめる空間をずっと大事にしてきて、それがライブだったりYouTubeだったりしたわけだと思うんだけど、今回無観客ライブがあれだけ多くの人に見られたのもその積み重ねなのだと思います。

これら積み重ねのその先に、何があるのか見てみたいです。これからあとの打首さんの動向はファンとして追えるのでとてもうれしい。

ちなみに…タイトルはバックドロップシンデレラの「バズらせない天才」が元ネタです。バクシンさんは打首さんのお仲間みたいなバンドでこのMVには大澤会長も参加されてます。打首ライブのオープニングSEはバクシンだし、なんというか自分達だけじゃなくてシーンごとプロモーションしてくるのでつい広がりますよね。


バックドロップシンデレラ 『バズらせない天才』Music Video

 

ああ、ここにも沼があったか。