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ケンジ(きのう何食べた?)に学ぶこと

ドラマも原作も「きのう何食べた?」のファンで、ドラマが終わってしまって寂しい…。寂しいけどまだ原作があってよかったです。

二人はゲイカップルだけど、私にとっては他の家族のお話として楽しめました。よそのカップルの1つのサンプル、みたいな。

そのなかでもケンジに学ぶことが大変多い!

おいし~い これ好きー♡


↑5巻より

↑6巻より

全体的に原作よりドラマのほうが生々しいというかみずみずしいというか、エグい部分も多かったのだけど、それは大切な部分がより強調されてもいました。
ケンジがご飯を食べながら美味しい、こういうの好きってことをすごく具体的に言うんですよね。シロさん淡々としてるけどあれとってもうれしいんじゃないかな。作りがいがあるというもの。無言で、好き勝手なことばかり言いながら食事されてもあんまりうれしくないものです。
料理に限らず、なにかしてもらったらポジティブに感謝の気持ちを伝えるのって、チームにとっては(家族だってチームだ)とても大切。うちのオットさんは美味しければうまいうまいってよく言ってくれるけど、ビミョーなときは「これ買ってきたやつ?」とか「変わった味」とか言うのでそれはそれでうれしいです。「これ買ってきたやつ?」は彼なりの優しさだと受け止めています。


俺、○○しておくね♡


↑6巻より

ケンジに学ぶこと2つ目は、気の使い方。職業柄、よく気のつく人だと思うんだけど(そしてそれは女子力ではない)ふたりが居心地良く居られるための環境づくりにとても気を使っているのでしょう。シロさんが食事の支度を始めると、やるべき家事をきちんと片付けてふたりの食事の時間に備える。そうしたケンジの行動が毎回とてもよかった。余談だけど、うちも洗濯と掃除はオットが主担当なので分量的にそういう割り振りになるのは自然なのかな?とか思ったり。
それからシロさんが落ち込んでたり、センシティブになってる時の察し力が良くて、少しでも過ごしやすく、元気になってもらおうとする健気なところが本当に可愛い。でも、こういう気遣いは夫婦でも大事だ。おうちが一番の場所になるためにも。


シロさんもその飲み会出ないで!


↑6巻より

原作だとサラリと読んでしまったのだけど(それよりシロさんが最後のコマで、こうしたシチュエーションで浮気の経験があることを描かれる方にオッとなる)、ドラマはより水っぽかったんだけどこちらも泣けちゃうくらいだった…。心狭いこと言ってるのわかる、嫌われる、と言って迷いながら伝えるわけですよ…かわいい、ケンジ。でも、経験上うまく行かなかったことを踏まえて言いたいことは言う、してほしくないことは伝えるってとても大切だ。
幸い、私はオットにしてほしくないことはわずかだけど伝えてるし(お腹を太鼓みたいに叩くのやめてとかそういうくだらないことだけど)あれしないで、っていうこともそんなにないのだけど…オットと言えども他人ですからね、自分と同一視はしないようにしていますしね、でも「それはないわー」ってことはちゃんと伝えようとは思っています。してほしくないことされたら嫌いになるし、それを我慢してたらいつかタンクの水は溢れちゃう。そういう思いはもう2度としたくないのです…(過去を振りつつ)。

当たり前のことなんですけど、当たり前ができていなかったから人より結婚できたのが遅かったのだと思うし、当たり前のことが出来る相手に出会えたのが人より遅かっただけなのかもしれません。(出会ったのは結構昔なんだけど、まあ、ご縁ができたという意味で)

こんな風に、自分とパートナーのことを振り返って考えさせてくれる物語なのですね、なに食べは。ケンジの可愛らしさ、素敵な部分は見習っていきたい。そしてドラマ、特別編でもスピンオフでもやって欲しいな。内野聖陽さんのケンジにまた会いたいし、まだまだ見たい話がある。


公式レシピ本まで買っちゃっていい客。

公式ガイド&レシピ きのう何食べた? ~シロさんの簡単レシピ~

公式ガイド&レシピ きのう何食べた? ~シロさんの簡単レシピ~


お題「もう一度見たいドラマ」