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「検察側の罪人」を観た

公開初日に観てきた「検察側の罪人」。

公開したばかりなので、なるべくネタバレを避けますが、役どころについては少し触れますので嫌な方は読まないでください。


観に行くきっかけはもちろん二宮さんなんですが、まずは木村さんから。

私もともと木村拓哉さんという俳優さんは好きで、「どれやってもキムタク」て言われてたけどそれを求められてるんだからそれの何が悪いと思ってたし、言われてるほどそう思ってなかったと思います。ハマったドラマもあるし。ロンバケビューティフルライフ、グッドラック…。ジャニヲタになったあたりから、逆に観なくなったかもしれない。後輩ファンの視点になったからか、いつまでもキムタクであり続けるのもしんどいな…と。

で、今回の映画ですよ。なんか、私の知ってる木村拓哉ではなかった!

(ちなみにこれは、二宮さんがインタビューで答えてたんですが、木村さんと共演するにあたって「僕の知ってる木村拓哉ですか」と聞いた、と言う話を受けています)

検察側の罪人」の主役、最上検事はダンディだけど狂気を秘めた人間くさいおじさまだった。そもそもお顔が美しいのと、鍛えられた半身から普通のおじさんではないってわかるんだけど、清濁併せ持つ少し「くたびれた」感じに魅了されました。

そして二宮さん演じる若手の沖野検事。こちらは出来る若手感バリバリ。先日までそれこそちょっとくたびれた感じが色っぽかったオペ室の悪魔、渡海先生(ブラックペアン)だったので、清潔さとか若さゆえの真っ直ぐさみたいなものが魅力でした。沖野くんかわいい、沖野くんがんばれ、みたいな気持ちで見ていました…。あるシーンを除いては。そのシーンはすでによく取り上げられているのでネタバレでもないのかもしれないけど、本当に、鳥肌が立った。特にスッと切り替えたところ。怖かったわ。ずいぶん二宮さんのお芝居は見てるんですけど、毎回なんらかの「すごい」を更新してくれるので信頼してます。

ところで、5年前ならあり得なかった、元国民的アイドルと現国民的アイドルの共演ということで話題になるし、私のキッカケもそこなんだけど、それだけにしちゃうのもったいないくらいの、両俳優さんの凄まじいぶつかり合いみたいな映画でした。ストーリーも骨太で、ラストも考えされられるもので(ぼやかした)楽しくはないけど、面白い映画でした。また観たい。

あともう1つ!吉高由里子さんの役が良かった。ただのヒロインではないのと、冷静で知的、的確なツッコミをまっすぐ入れる感じがとても良かった。橘さん(役名)ありがとうありがとう!と思うシーンがいくつか。それから松重豊さん。地毛の白髪なのはこの作品きっかけなんだとか。この諏訪部って役がもう本当に良かった!!

やー、魅力的な俳優さんがたくさんで良いものを観た。テーマは正義とは何かなんだけど、なんかモヤる!という部分があるのがとても良いです。ちなみに私はもちろん最上にも、沖野にも全面的には共感はしてない。それもまた良かった。

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