ツーアウト満塁空振り三振

生活密着型ウェブダイアリ1.0

そんなふうにそんなふうに 僕は生きたいんだ 生きていきたいんだ

私は旅が好きである。といっても、私より多くたくさんのところに旅行している人は居ると思う。そういう比較や数の問題じゃなくて、私は旅が好きで、旅にまつわるものがとても好きだ。それにここ何年かは旅チャンネルばかり見ている。

旅チャンネルだけじゃない。水曜どうでしょうもコンセプトは旅番組である。ローカルケーブルテレビの「のんき~ず」でやってる「足立区一周の旅」も楽しみに見ていたし、再放送まで見てしまう。鉄腕DASHでは、DASH村の次にソーラーカー一筆書きの旅が好きだったし、映画だってロードムービーが好きである。特に「真夜中の弥次さん喜多さん」が大好きである。

最近はまったものとしてはサイクルロードレースがあるけども、これもスタート地点からゴールまでの移動だし、箱根駅伝は毎年楽しみにしている。

お分かりかもしれないが、旅をする以外に、誰かがA地点からB地点まで何かをしながら移動している様子を見るのも(その追体験をするのも)好きなようなのだ。同じ自転車でもケイリンが好きなわけじゃないし、マラソンは好きだけどトラック競技が好きなわけでもない。

矛盾するようだけど、私は自宅が大好きである。なにもなければただひたすらおうちでテレビを見ていたい。おうちでご飯を食べて、おうちで何か好きなことをする。でもこれって旅好きなこととちょっと関係のあることじゃないかと思っている。

めっきりサボっているけど、登山にはまったときに、母親に言われた言葉がある。

「どこへ行ってもいいし、どんな山に登っていいけど、きちんと帰ってきてね」

山に行く場合は平地で旅をするよりも危険が伴うので、それをよく知る元祖山ガールの母は先のように言ったのかも知れないけど、私はあとから、ああこれなのかなと思った。

ちゃんと帰る場所があるから、出かけるのが好きなのかもしれない。片道切符が好きなわけじゃない。大好きなおうちに帰るのが、大好きなんだと思う。

好きな山マンガの『山テントでわっしょい!』にこんな会話が出てくる。

エッセイマンガなので、漫画家さん本人(鈴木みきさん)と、登山(テント泊)初心者の後輩ちゃんの会話。

みきさん「だからちゃんと下山できるんだよ。帰りたい場所があるから。会いたい人が要るから。」「そのためにがんばれるんだ じゃなかったからあきらめてしまう」

後輩 「悲しませたくないとか 心配かけたくないってことですか」

みきさん「孤独ではないってことだよ」

山テントで、わっしょい! 極める「山女子」のヨロコビ

山テントで、わっしょい! 極める「山女子」のヨロコビ

 

 これを読んだときに、母に言われた言葉を思い出した。

私は一人旅に出るのが好きで、気楽に好きな旅を出来る反面、旅先で「ひとりは寂しいなあ」と思わないこともない。それでも孤独だと思ったことはない。それは私に帰る場所があるからなんだろうなと思う。アムロだって言ってるし。「まだ僕には帰れるところがあるんだ。こんな嬉しいことはない」って。

そんなことを思わせるから旅が好きなんだ。

結局、札幌に、HTBに帰ってくるから、水曜どうでしょうが好きなんだ、とtvkでの再放送を見つつ思うのであった。