ツーアウト満塁空振り三振

生活密着型ウェブダイアリ1.0

ヨコシマ

最近は写真を撮りたいという欲望と自転車に乗りたいという欲望とキモノを着たいという欲望にまみれて日々をすごしているのだけど、なかでも写真については業の深いものだなあと思っている。撮った写真をネットにアップすることはもうかれこれ15年くらいやっているわけだけど、年々「かっこいい写真を撮る人」だと認識されたがっている自分が居て、もうそういう自意識ええ加減にせんかいと思ってしまう。

Q7を手に入れてから、無意識レベルでそういうのが出てきてしまっているような気がする。撮った写真を見つつ、私ってこういうの撮るんだっけ?とか自問自答をしている…。おしゃれなものを撮ればおしゃれに写るし、美味しいものを撮れば美味しそうに写るだろうし…。いや、嬉々としてflickrに上げちゃったりしてるんだから楽しんではいるんだけど、私ってこういうものを見てるんだっけ、なんてつまらないんだろうって思う。

私は友人の写真を見るのが好きなんだけど、それはその人がどんなものを見ているのかよく分かるからで、知らない人がかっこいい視点で撮っているものと、友人がかっこ悪いけどその人らしい視点で撮っているものについて、後者のほうが私は興味を持っていて、そういうものを写真に求めているフシがある。知らない人のかっこいい視点にはそんなに興味がないかもしれない。だから私が撮るものを見て、私って薄っぺらいなあといつも思うし、私の友人たちにもそう思われてるのかなあなどと思うわけだ。いや昔からそんなだったかもしれない。でもちゃんと自分が見えたものを撮らなくちゃ、と思っている。嘘つきの写真なんて、すぐにバレてしまいそうだ。