ツーアウト満塁空振り三振

生活密着型ウェブダイアリ1.0

 赤から青に変わるシグナル

 ええと転職することになりまして。今の会社は明日まで。1週間ほど休んですぐに次の会社に入社の予定。このご時勢に月収も下がらず(まぁもともと安月給ですので)失業期間もなく転職できたことはすごくラッキーだったと思っている。今の会社にある種の見切りをつけての転職なので、去ろうとしている割にはわりとドライに構えている。でもそれはただ実感がないだけで、来週月曜日もうっかり出社してしまいそうだ。次に入社しても乗換えを間違えたりしそうだ。
 しかしね、9年というのは早かったけど、長かったよ。振り返ってみたらいろんなお仕事をさせてもらったし、気がつかないうちにそれがキャリアと呼ばれるものを形成していたし、職務経歴書に載らない経験というのもたくさんあるものだなあなんてぼんやり思っている。いやな思いもたーくさんしたけどね!振り返れば、入社したときの社長は創業者だったので、経営というか働くことに対しての哲学を明確に持っていた人だったからその思想には感心させられるものが結構あったなどと感慨深い。当時はウザくて早く死ねばいいのにと思ってばかりいたけど、上司が明確な言葉で働く指針を掲げているのは部下にとっては大事なことだなと思う。語弊のある言い方かもしれないけど、下の脳みそ偏差値が高くなければなおさら。トップが明確でシンプルな言葉を持たない人に替わってから、何かが揺らぎ始めたと、私は思う。
 わりとドライだなんて書いたけれど、会社生活の中では思い出もたくさんあってひたることもある。やっぱりいろいろ大変だったので、営業をやっていたころの記憶というのは多い。仕事そのものよりもサボった喫茶店とかそこで読んだ本とか、客先の応接室とか、目的地に着くまでの道のりの風景とかそういったもの。それが日常の風景だったりしたわけで現場から離れて久しいけれどそれが私の働くことの原風景であり、今でも鮮明に残っている。現場って必死になって終わっちゃうから記憶があまりないんだよな。そういう風景を見ながら考えたり悶々としたりしたからなのだろう。
 またあらしの話で申し訳ないんだけど、今のauCMがぐっと来ている。ジョギングする相葉さんが、サボってる外回り中の櫻井さんとすれ違う夏の公園の風景。さっくんの姿がものすごく私にとっては懐かしい。外回り営業マンの夏ってあんな感じ。(櫻井さんは人事部設定だけど。)喫茶店はエアコンが寒いし、お金もかかるのでちょっと郊外に行ったときはよく公園でサボったのね。そのときの感じをCMから思い出すんだな。CMがサイトで公開になってはじめて見たときに思わず泣いてしまったよ。そのときに、ああ少しはセンチメンタルになるもんだなと思った。9年てやっぱそれなりに思い出が残るほど充分に長いですよね。


ホント何度見てもケンケンパと走り終えた後のお顔がかわいいな!!