ツーアウト満塁空振り三振

生活密着型ウェブダイアリ1.0

 ノーナ最高!


 NONA REEVES「DAYDREAM PARK TOUR FINAL」に行ってきた。首を長く長くして待っていた、ノーナのライブ。その期待に応えるように、いや期待以上にすばらしいライブだった。ノーナのライブは毎回「良かったなあ」と心から思えるのだけど今日は本当に人生で何度味わえるかというライブの真骨頂を味わった気がする。ノーナにとっては初の大型ツアーのファイナルだったせいもあって、郷太君のアガりようはいつにも増して、それはオーディエンスにも伝わって、ものすごいグルーヴ(ああこれがグルーヴというのだな!)を感じた。久しぶりにのどが痛くなるまで大声で歌ったし、汗ばむまで踊ったし、足が痛くなるまで飛び跳ねた。なにしろ演っている人たちがこの上なく充足しているさまが手に取るように分かるんだもの、それは観客としてうれしいことだ。本当に伝説になるかは分からないけど、本当に良いライブだった。行ってよかった。出会えてよかった。あの時間にあの場所にいることができてよかった。


 とまあ大興奮で帰宅した。私がノーナを好きな理由のひとつに、歌をライブで大事に育てている点がある。しょっぱなからライブの定番曲を持ってくるあたり、今日は最新アルバムで押すつもりだなと感じた。そしてその最新アルバムはライブで期待ができる歌がそろっているから私も最初から上がった。新しい歌たちはまだなじみが薄く浸透している感じはなかったけれど、次のライブが楽しみになる展開ではある。だって楽しく聴けたから。節目の10作目でツアーを組み、それを成し遂げた達成感がステージ上から伝わってきて感動もした。私は新参者だけど、郷太君がステージで満足げに微笑むのを見たいからまた足を運ぶよ。それは観客冥利に尽きると思う。そうして私は私とノーナの時間を重ねたいと思った。


 2度のアンコールは贅沢だった。(ちなみに飛び入りゲストはYOU THE ROCK☆。贅沢なDJ!DJ!だったな。)私は「New Soul」という歌に弱くぐっときやすいんだけど、それを最後の最後に持ってこられたのはたまらなかった。

愛し合い 歓びをともに分かちあう
こんな夜を繰り返すのを「しあわせ」と呼べば
大事なものと大事じゃないものが
少しずつ見えてくるような
そんな気がするよ、今

この歌は最初に聞いたときからいいなあと思った。そしてノーナ自身が大切にしている歌であることも分かった。そういう歌を最初から好きでいられたことも嬉しい。きれいなきれいな歌だけど、薄っぺらな言葉はない。大好きな歌だ。周囲の盛り上がりでもうまったくステージが見えなくなっていたので(チビだから)、私も一緒に飛び跳ねながらうっすら泣いたりしてみたよ。ライブで歌を聴いて泣くなんて何年ぶりだろう。


 ちなみに本日のジーニアス・オッケンの一言は「俺だけ連絡網が回ってこなかった人みたい」。今日はこれでいい夢が見られる。