ツーアウト満塁空振り三振

生活密着型ウェブダイアリ1.0

 ミュージックチャンプ


 テレビ見ながら音楽についてしばし物思う。ヤイコが「my sweet darlin'」を歌っていてわぁ懐かしいと思った。好きだったんだけどむかーしの彼氏の車にCDを置いてきてあげたので(私が聞かせたら彼がはまったのね)それ以来聴いてなかったのだけど、最近露出が多いので再び聴きたくなっている。先日の小島麻由美もそうだけど、私の場合「CDを買ってみよう」に至るまでに好きになっているんだなあと思う。買って聴いてからではなくて。だから失敗があんまりないんだなあ。まぁ音楽好きを公言しているわりには、買う枚数も少ないほうなのだけど。


 でも最初ヤイコのこの歌を聞いたときは林檎ちゃんが好きだったから「なにこのパクリ、ムキー!」と思ったものだった。でもそれから時間が経ってどっちが好きかといえばヤイコなんだな。林檎ちゃんのあざとさみたいなものはたまにくどく思ってしまうんだな。その林檎ちゃんだって最初「ここでキスして。」を聴いたときは妙に腹が立った。なにこのターゲットがしっかりした歌!現代のシド・ビシャスだとか言っちゃってある種の男子に受けたいんじゃないのか!などと憤慨していた。そのわりには「食わず嫌いだった」とか言ってすんなりはまった。「無罪モラトリアム」が一番好きだった。アンティークキモノ着だしたあたりで離れた。


 ところでヒップホップの若い人たちはどうして歌詞があんなに優等生ですか?太陽のように明るく、海のように広い心で、夢を持って前向きに生きていこうぜイエー、みたいな。(歌詞適当に作った。)わかものはそういう歌詞がいいとか共感するとか思うのかな。当たり前じゃんよと思っちゃう。みんながみんな「女に成った私が売るのは自分だけで〜」とか歌わなくてもいいけどさ。あんまり良いことを押し付けがましく歌われちゃうと息苦しい。だから自分の聴く音楽にはよいこと言う人はあんまり居なくていいんだと思う。「線香消えたら先祖が盆に帰れないー!」とか「バカからの小包が届いたよ」とかで丁度いい。