ドラマ「セトウツミ」を毎週楽しく見ている。原作は未読だけど私の周辺では評判が良いので、おそらく私も面白く読めると思う。イケメンだけどちょっと周囲に馴染めてない男子高校生(片方は文化系インテリ、もう一方はおバカな体育会系)がただダラダラと河原で話をして、なーんにも起こらない、本当に驚くほど何も起こらない話ですが、そこがいい。
ドラマは美形の若手(瀬戸は葉山奨之、内海は高杉真宙)なので眼福だしキャラ立ちはしてるしその点では良いのですが、なんとなくテンポが悪い…。脚本は多分原作に沿っているので悪いわけではないのだけど、なんというか、ん?ん?という間があって、なんかもう少しこの間をここからここまでって範囲指定して削除!ってしてしまいたいタイミングなのである。むー。全部が全部じゃないし、全体としては面白いと思ってますが。
さて、映画のキャストは瀬戸が菅田将暉、内海が池松壮亮。昨年の映画ということでいえば2人ともとっくに大人だけど菅田くんはもう制服着ないとおっしゃってるのでこれからはもう見られない貴重な制服姿。それに私は、個人の感想ですが、頭の軽いおバカな役の菅田くんがとても好きなので(泣くなはらちゃんの越前さんの弟ヒロシとか)、瀬戸のイメージはビンゴ。テレビとも近い。くらべて内海の池松壮亮はテレビドラマに比べてモッサい風貌。一見してイケメンキャラ!って感じではなく、喋りもインテリっぽいというよりは隠キャなボソボソ喋り。テレビとは印象の違う内海である。違いがあるのは面白いと思う。
映画はテンポがよかった。先に書いたように特に何も起きないのだけど、マンガみたいに「第1話」から「第0話」を挟んでエピローグまで進んでいくという形式もあって、途中飽きたりはしなかった。ただ、映画館じゃなくて自宅のソファでお茶など飲みながらダラダラ見るのがあってる映画だったかも。映画館で見てもこんなにしっくり来たかなあという。いや、映画館はそれはそれでいいものなんでしょうね。
映画を見てからテレビ版を考えると、葉山くん版瀬戸のテンションなんかはすごくテレビ向きなのではないかと思った。バラエティみたい。わかりやすく高いテンション。菅田くんのほうがよりナチュラルなテンションの瀬戸なのではと。そこからの差し引きで内海のキャラも変わってくるなあと思ったので、テレビはインテリクールだし、映画は陰キャなのかもしれない。うん、納得。ヒロインである樫村一期についてはテレビ版(清原果耶)の圧倒的勝利。
原作はオットが買ったらしいので「そのiPad貸して!」と思ってる。
原作。
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