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追憶の暗渠 要町篇 Pt.1

今から10年くらい前、豊島区の要町に住んでいたことがありました。当時はもちろん暗渠など興味はなくて、暗渠という言葉すら知らなかったです。でも、谷端川緑道の近所に住んでいて「なんか長〜い公園が板橋の方まで続いてて不思議な道」という認識はありました。もっとその暗渠に興味持って!過去の私!


▲谷端川緑道 立派ですね

でも、近所の当てもない散歩はよくやっていて、これどこ?という写真もいくつか残っています。

そんなひとつの散歩の記憶で、暗渠らしきところを歩いているものがありました。住所は板橋区中丸町(住所表示の記憶あり)、自転車が無造作に置かれている、高いビルの間なのに空が開けている、歩いている道がアスファルトでない(コンクリートの板敷きの記憶)。人気がなくて薄気味悪くなってその道から離れてしまったのですけど、今思うとそれ暗渠道だと思うのです。だからあのときどの道でそんなことを思ったのか、今とても気になっていました。

脳内映像から、「板橋区中丸町 コンクリート蓋式暗渠」でググりまくりました。記憶では山手通りの西側だと思っていたのですがそのあたりに暗渠らしい暗渠はないみたいで見つからなかったのです。これだけ暗渠の先達がいらっしゃるので、コンクリート蓋式暗渠なんかそんなとこにあればすでに言及されていると思って。誰も書いてないということは、コンクリート蓋式暗渠がない可能性が高いわけです。うーむ。私が見た暗渠はなんだったんだ。

もちろん谷端川緑道じゃないかとも思ったんですが、こちらはググるときれいに整備されていてファミリー向けお散歩コースの模様。実際私もかつて緑道で浴衣撮影会などをやってましたし(事情があり浴衣写真が必要だったのです)、あの不気味な雰囲気はなく別物だと、候補から外していました。むしろ、谷端川に注ぐ支流ではないかと検索してみたところ、気になる細道具合などを地図上で見つけたので、机上でどうこうせずとりあえず現地に行ってみることにしました。何か思い出すかもしれないし。

池袋西口から境井田支流(仮)を辿り(これはまた後日。とても良い暗渠でした)、谷端川緑道へ。記憶のとおりきれいに整備されたレンガ道が続いていました。要町通り方面には児童公園もあるし。そうそう、この辺でむかし撮影したんだわ。

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この辺りは豊島区高松。これを板橋方面へ北上していくと豊島区池袋を経て板橋区中丸町。とりあえずその方面へ向かって歩いていきます。板橋の住所表示が見えるようになってくると人通りも少なくなっていきます。心なしか緑道わきの植え込みやアーチの植物が鬱蒼としてくる気が…。あれ?緑道ってこんな感じだったっけ?

そして暗渠あるあるではありますが、無造作に自転車が止められている。ここへきてアッと思いだした!

そうそう、私の歩いた暗渠はここだったわ!!!

たしかその日も夏の薄曇りの日で、池袋での買い物だか何かの帰りに「この緑道を板橋方面まで行ってみよう」と気まぐれに歩き出したのだった。その時は暗渠がさわやかな道でない(っていうか基本的に薄暗くて不気味だし)ことはよく知らなかったので、この程度の不気味さで違和感を持ってしまったのだった!ちょっと脇に逸れれば山手通りが並行して走っているわけで人気がなくはないのだけど、やけにしんとしているのもその原因かもしれない。

細道が気になったエリアも歩いたけれど、細道であること以外には特に面白いことも少なかったのですが(謎の高低差とかあったので調べてもよかったかもしれませんが)、なんだか妙な納得感、満足感があったのでここでの暗渠歩きは終わりにしました。

そんな簡単にこの辺で蓋式暗渠なんかなく、ただの記憶の割り増しだっただけでした。中丸町にコンクリート蓋式暗渠なんかなかったのでした。あー1年くらいググっていたのはなんだったんだと思えど、実際に来てみることで謎が簡単に解けた。やっぱり現場にこないとな!歩いてみないとな!などと。

追憶の暗渠は実はもう1つあるのですがそれば後日。