昨日の続き。
つづいて、善福寺川の堀ノ内支流と呼ばれる暗渠の本流をたどります。
昨日の記事で書いた「支流の支流」よりはしっかりした道ですが、周囲よりは若干低い。左から合流する道が少し段差があるのと、右側の建物の地面が少し高いのがわかるかと思います。
もう少し進んでより細くなった道から、横の道を覗いてみる。自転車の方の先の道が坂であることがわかりますか。
そして、はいはい、来ましたよ~車止め!暗渠はこうでなきゃ。このあたりから道幅がぐんと狭くなります。一般住宅やマンション、アパートの合間を歩いていく道になります。もちろん玄関がこちら向きの家は少なく、だいたい裏口に面しています。
車止めもだんだん古くなります。本当は横向きだろうに、道幅が足りず縦に埋められてしまう車止め。
いい感じに暗渠です。そうそう、これこれとニヤニヤしてきます。この湿り気、暗さ。今にも雨が降りそうな曇天でしたが、暗渠には曇天が似合いますな(個人の感想です)
暗渠道はさらに細く!人ひとりが通れるくらいの道幅。個人宅の庭などに面していて、虫除けスプレーを忘れたことを後悔しつつ、暗渠らしさにテンションあげながら進みます。
突如現れる謎の鉄の柵。この先はコンクリート蓋式になっており、この鉄の柵も何かの役割があったのでしょう…。決して自転車置場ではないと思いますが。
あまり調べないでこちらの支流の本流を歩いていたので、突然のコンクリート蓋が現れてテンションのあがるわたくし。
しかし…この場を離れてから先達のブログを探してみると、画像奥に写っている草が生えた細道がこの暗渠のはじまりだとのこと。しかも、コンクリート蓋は道路を横切って続いているとのこと。
しかしこの路地が終わると横切っている道路には真新しいアスファルトが敷かれており、コンクリート蓋が横切っている様は見られなかった…。遅かったか…!!
ちなみに、コンクリート蓋が横切っている様子は吉村生さんのブログに掲載されていました。私が歩いてきたのは画像の左側からです。
こちらのブログから写真お借りしております。詳細は上記記事にて。暗渠の達人のブログですのでぜひご一読を。
暗渠歩きの楽しみの1つでありメインでもあるかもしれませんが、「痕跡」はとても重要。でもこうして痕跡がなくなってしまうのも時代が進めば仕方のないこと。地元の神田川笹塚支流でも幡ヶ谷あたりの橋跡が、取り壊されて普通のガードレールに変わっていました。道はランニングに適したやわらかい舗装路になって、暗渠ランナーとしては走りやすくなったのですけど、橋跡が消えたのは寂しい限りです。だから今見られるときに見ておきたいと思うのですよね…なかなかそればかりに時間は取れないのが実情ですけど。
さて、この先は続きそうになかったのと、少し足が疲れてきたので、一本向こうの道に出て、北上して新高円寺駅に向かいました。暗渠歩きはおしまい。
この道も路地でしたので、それはそれなりに楽しめる道でした。
気づいたら紫陽花の季節。もっと咲いてたら紫陽花とマンホールの素敵な写真になったのに。新高円寺駅には無事着きましたよ。
1945年くらいの地図だとこんな感じ。青いラインは私が適当に引いてますが、水路っぽいあとが見られます。下のGoogle地図の形と比べてみると面白いですね。