こんにちは。
週末、川崎は高津区久地にある円筒分水を見てきました。
やー、素晴らしいな!昔の頭いい人ってすごいな!
…って、そもそも円筒分水とはってとこから説明しないとなりませんね。でも私が拙い説明をするよりも、わかりやすく説明しているサイトをご覧ください。デイリーポータルの画像がわかりやすいです。
つまり、農業用水に均等に水を分配する仕組みなんですが、考えた人本当に頭いい。そしてなにより、姿が美しくかっこいい。
私の最初の円筒分水エクスペリエンスは岩手でした。
これは胆沢ダムからの水を分水するためのものだそうですが、なんとまだ現役。そして日本最大級。(噴水はオプションですが)これを見て、とんでもないものがあるもんだな~と、探してみたら関東にもあった!それが川崎・久地の円筒分水。
上流の二ヶ領用水から、地下を通してサイフォン式で水を吹き出させて水を溜め、円の淵から水を溢れさせて、水路に流していきます。
久地の円筒分水は4か所へ流れ込んでいました。
水路のカッコよさったら。
なんとここ、登録有形文化財なんですよね。
円筒分水も暗渠もなんですが、人の歴史って治水の歴史でもあるんですよね。水を制しながら文化を築いてきたわけです。そのうちダムにも踏み込んじゃう気がしてるんだけど(いやでもダムって沼だよね)、そういう治水の歴史に興味があるみたいなんですよね、私。円筒分水に興奮するのなんかそれの最たるもので。
ところでこの円筒分水、なんか不気味なんですよね。ドキドキしちゃう。岩手で初めて見た時からその不気味さが魅力で。なんだかすーっとあの円筒に引き込まれるような気がしてしまう!暗渠の開口部にも似たものを感じます。だから見てて飽きなかったなあ。
興奮気味にSNSに写真を上げていたら、「実家の近くで小学校の頃よくいったよ」とか「そこから歩いてすぐです、うちwww」みたいな声が聞こえて、超絶羨ましかったです。私40歳になるまで円筒分水なんて知らなかったよー!そして久地円筒分水は桜が咲くととてもきれいなのだ。そんなのを日常的に見ていたなんて本当に羨ましい。
気になったのは、ゴミ。上流の河川からのものかもしれないけど、菓子パンの袋とかそういうものが浮かんでいました。こんな時代になってもゴミをちゃんと適切に捨てられない人がいるんですね。指定の場所に置いたりするだけなのに。すこし怒りすら覚えましたよ。