こんにちは。
新宿歴史博物館のあと、近いので荒木町まで足を伸ばしました。荒木町といえばかつての花街、今は飲屋街。夜は連れて行ってもらったことがあるのだけど、独特の「スリバチ」形状を昼間に見てみたかったのです。
湧き水がありそれが滝になっていたので、松平摂津守がそれを堰き止め池を作り、それを屋敷の庭園として、周りの土を削っちゃったのが始まりだそうで、つまり荒木町のくぼみは人工!なんてクレイジーな!と思ったのでした。(ザックリですが)
- 作者: 皆川典久,東京スリバチ学会
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2016/03/10
- メディア: 新書
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三栄町の交差点から路地に入ると現れたのは、大きなくぼみ。その中に流れ込む階段。 階段を降りて振り向く。 なんて地底感!!
スリバチ型のくぼみなので、当然町の「ヘリ」は崖。 奥のマンションは一段高い崖の上。
スリバチの底には、策(ムチ)の池があります。これが湧き水を堰き止めて作られたという池。底感、あります。 弁天様が祀られています。どこからか三味線の音がして、花街であることを思い出させます。
さて、その地底から這い上がるために階段を行きます。 苔むす感じが水辺ぽくていいですね。後で気づいたのですが暗渠もあったみたいです。確認しなかった。残念。
この後もぐるぐると散策したのですが、驚いたのは住宅も多いということ!料亭や飲み屋さんばっかりあるイメージでした。日曜の昼なのでお店もほとんどやっておらず、坂を上がって新宿通りに出ました。なんとなく脱出ゲーム感ある。そのまま四ツ谷まで出て帰宅しました。
荒木町の独特の雰囲気、歴史博物館でも得られなかった街について知ることができました。見る聞くだけでなく、歩いて知ることがありますね。だから街歩きって楽しい。また趣味が増えちゃって大変。
<追記> 荒木町の暗渠について。
平成9年7月、新宿区荒木町で下水道の再構築工事に際し、地下10m余りのところから、江戸時代にこの地に屋敷を構えていた松平摂津守義行(まつだいらせっつのかみよしゆき)が池の排水用として設けた石組みの暗渠を発見しました。この暗渠は、現在でも公共下水道として十分に機能を発揮していたことから、その場に存置することとしました。ただし、再構築の工事にかかり一部を撤去する必要があったため、その撤去部分は、掘り上げて近くの落合水再生センターの敷地内に復元、展示されました。