ツーアウト満塁空振り三振

※ 個人の感想です

 満員電車に乗って憂鬱の駅を駆け抜けていこう

 めずらしく仕事の話を書くよ。分かる人には分かるけど知らない人には知らない言葉が出てくるけどさらっと流してね。
 制作物の進行管理がメイン業務で前の会社から数えると4年くらいやってるわけですが、会社が違うと同じ業務でも方法や考え方が違って面白いなあと思うわけです。たとえば、前の会社はなにしろ予算と納期が1日、1円でも違わないようにという進め方で(請求書が来て稟議書より安かったら「なんで安いのか」って問われるんだよ、工数減らしたりして経費削減したんだろが。)、いったん入稿したら色校ではほぼ修正がないくらいまで正確に作れ…という意識でやらされていた。というのは納期がずれることが部としてやばいことであり、納期死守!お前ら納期守れないのか!みたいな風潮だったんだな。メーカーだったし。(まぁだから1〜2日余裕持って設定するよね、「上」には。)離れてみれば、別に1日2日延びたところでそう困るもんでもねえよ、と思うんだけどね。で、今の会社入って、色校時にガンガン修正を入れていたので「納期延びませんか」って前任者に聞いたの。そしたら「1日くらい伸びても、やっぱり完成に近いものを見て変更したほうがいいと思ったら、変更したほうがいいものが出来るんじゃない?」とさらっと言われたので驚いた。でもわりと普通のこと言われただけだった。
 ここで突然村上春樹の話なんだけど、村上朝日堂(エッセイ)のどれかのなかで、締め切りの話があって、印刷屋さん一家についての妄想が出てくる。小さい子供が「おとうさんまだ帰ってこないの?」とぐずり、肝っ玉母さんが「おとうさんはむらかみはるきって人が締め切り遅れたからそのせいでまだお仕事なんだよ」となだめ、おとうさんは活字を並べる作業中…という、まぁ水丸さんのイラストだったかもしれないけど、この情景を思い浮かべてしまうのである。ものすごいうろ覚えだが。(うーん、あの文庫の箱を引っ張り出してくるのが面倒くさい。)私が携わっているのは小説じゃないし、ましてや活版印刷でもないけど、DTPの人が「ごめん、クライアントがわがままだから今日の飲み会いけなくなっちゃった」みたいな電話をしている妄想などをしてしまう。そうすると、申し訳ないよなあという気持ちになり、まず入稿日は守らないとならないし、無駄な修正は出せないし、と思ってしまう。だから、いいものを作る努力をするのは当然のことだけど、スケジュールを守ることも大事にしたいと思っている。…と思って仕事してて昨日時間通りに入稿指示したら、制作会社にものすごい感謝をされた。やぱ、そうだよね…。
 転職して、前の会社ってアホだったな…と思うことが多々あるんだけども、そこで学んだいいことも結構あるんだな、と思ったりする転職3ヶ月のわたくしなのでありました。