ツーアウト満塁空振り三振

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 バサラ人間と活弁その他

 ヲタ関連の祭りが終わってホッとしていたら、活弁映画監督の撮ったトーキー映画(つまり普通の映画)「バサラ人間」*1の公開をすっかり忘れていたよ。かつての私のアイドル山田広野監督作品です。調べたら上映後毎日活弁をやっているそうで、なんと昨日の上映は「レズビアンシティ新宿」!これは!と思い粉ちゃんと待ち合わせて渋谷を走った!「レズビアンシティ新宿」はDVD収録作品で私が広野作品に落ちた、というか何度も涙流して笑った作品なのでぜひ生で見てみたかったのだ。正直言うと、本編のバサラ人間よりこちらが楽しみで。そして期待を裏切らず大変楽しかった!まるで「はーん!ラキメン*2初めて聴いた!」「初めてコンで、♪ラッキー『メーン!』♪ラッキー『メーン!』ってC&Rやれた!」というのと同じ感覚。映画なのにライブであるって素晴らしいですね広野さん…!

 バサラ人間はまぁ予想通りよく分からなかった(笑)それでも世界観は伝わった。しかしそれは原作に目を通しているからか、以前よるのひるねのイベント(って何年前だよ)などに行ったりして前情報があったからなのか。OP部分はちょっとオサレ映画っぽくて「え、広野さんお金とスタッフが揃ったらオサレ映画撮っちゃったの?」と一瞬不安になったのだが、見続けていくうちに広野テイストで安心。レトロというか古臭い感じの。全体的に広野さんの作品を見慣れている人にはすんなり受け入れられるものだと思うけど、たとえばユーロスペースでやるオサレ映画だと思って何も知らずに来た人が、このグダグダ具合(褒めてます)どう思うかしら、などとは思った。3本のストーリーが並列で進んでいて、たとえばAのストーリーの背後でBのストーリーが進んでいるという形式で(こういうのってなんて言うんだっけ?表現力の前に知識がないなw)それは大変に好みなんだけど、「え、そのシーンそんだけ?あのシーンそれだけ長くやって?」みたいなバランスの悪さは少しだけ思った。それからEDのキャスト紹介が詳細すぎて間延びしてる感。ちょっと内輪っぽかったかな…。逆に、普段の活弁映画らしいなと思ったのは行為の最中を春画と声(しかも台詞もアホっぽい)のみで表現するのは面白かった。さっすがー!と思った。あと美術。雰囲気合ってすごく伝わる。沢田王子のフォモシーンはなかなか衝撃だったけど*3ひさびさお姿拝見して安心しました。なんかご本名のほうで助監督やられてましたね…。
 活弁のほうはサダムくんがラディーンくんに名前が変わっていたwww「サダーーーーーーム!」が「ラディーーーーーーーーーン!」になっていた。さすがライブ。しかし久しぶりに見るとやっぱり面白かったな。「フィストフィストー!」のときはご唱和したくなったくらい。
 そして最後広野さんにお会いできたので大変満足です。ああ、やっぱりおかわいいわ、ほわわん…ド変態だと思うけど。そのテンションのまま、ご本も買ってきました。これ一冊で山田広野がわかる!的な。

山田広野の活弁半生劇場─活弁映画監督のつくりかた

山田広野の活弁半生劇場─活弁映画監督のつくりかた


まぁあまぞんでも売ってるんですけど。本日は桜も見ずに引きこもってダラダラ読書ですな。

*1:http://basaraningen.com/

*2:あらしの名曲Lucky Man

*3:ハットをかぶり、素肌にキラキラ素材のネクタイ、素肌にサスペンダーにスラックス。これを見てになみかカレンダーのストリッパーを思い出さないあらしヲタはいないと思う。酷い脳内だ。