ツーアウト満塁空振り三振

生活密着型ウェブダイアリ1.0

 にの最終回


 「拝啓、父上様」が最終回だった。好きで見続けているドラマが終わる日は心なしか寂しい。先クールの大好きドラマであったところののだめの最終回はビデオを撮り損ねるという失態を演じ、この「心なしか寂しい」という感傷に浸れなかった。(「ぎゃぼー!ベト7の前で切れてるとは!涙!」…という感じだった。)だから今回のこの感傷は実は心地よかったりする複雑な三十路乙女なのである。


 街の景色が変わっていく、あったものがなくなっていく、というのが最近見るドラマや映画に共通のテーマなのだがこれは偶然なのか。今回のドラマはおそらく最後ディープな感じでは終わらないだろうと思っていたのでラストは安心して見れた感じ。でもドラマの中で起きてきた様々な問題がすべて解決したわけでなく、ただ日常は過ぎていく…と言うところで終わったのが非常に満足。すごく自然。「神楽坂は、まだ神楽坂だ」という最後の台詞もよいね。一平とナオミは一応ハッピーエンドなのだけど、まぁこの二人も遠距離恋愛になっちゃうし、何しろ若いしきっとこのままハッピーが続くわけじゃないんだろうなあ…と思うわけだが、一度もハッピーにならないよりはずっといい。ハッピーだったりそうじゃなかったりを繰り返していくわけだからね。私はにのみやくん扮する一平にとても好感を抱いていたので本当にうれしいですよおばちゃんとしては。若いころからああいう子をきちんと好きになれていたら今一人じゃなかったはずだよ私…と思ったりもする。なんか変り種ばかり選んできた感があるからなあ。


 本当、いいドラマだったなあ。役者さんもよかったし。満足満足。しかし来週からどうするかなあ。ドラマにはまらないで済むなら、それはそれで楽なんだけど、あったものがなくなるのは寂しい。でもいつかそれも馴れるんだよな。馴れた成れの果てがこれだったりするんだよな。(←何か思い当たることがあった。)うん、おやすみ。