ツーアウト満塁空振り三振

生活密着型ウェブダイアリ1.0

 だだ漏れ系


 いつもこっそり覗いている素敵な日記で、お芝居を鑑賞中、近くの席の人がデジカメでフラッシュを焚いてその舞台を撮ったと言うことが書かれており、その日記の方はすごくショックを受けていらしたのだけど私もそれを読んでガッカリした感じがとてもよく分かったような気になった。もし活弁上映会でやられたら、私はその後飲みに行って許せないと怒りまくるんじゃないだろうか。あとでその場の空気感とか目に焼き付けた映像を思い起こすのってとても楽しい作業だと思う。それが残れば残るほど好きなんだと思うし。写真を撮るという行為は、その楽しみを放棄していると思うんだけど。カメラを構えると言うのは、その場の空気を分断する行為だと思う。みんなで楽しいひと時をとどめておこうとか、カメラで撮っても何ら問題のないときならば、記念にもなるのでいいのだけど、お芝居や映画や、ライブなんかは、自分の中のその「流れ」(上手く言えん!)を断ち切ることになるのに。もったいないなと思う。そしてその他人に焚かれたフラッシュのせいで、自分のその「流れ」(だから上手く言えん!)を断ち切られたら本当に嫌だと思う。写真は流れの中の一部分を切り取る作業で、それが面白いなと思うけれど。断ち切ってはいけないものは写したくないと思う。


 別に手芸カフェで、また不用意でおかしな顔を何枚も撮られたから恨みに思ってこんなことを書いているんじゃないので、勘違いしないよう!